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美濃焼 伝統を語り継ぐ窯元を訪ねて
2018.03.06

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こんにちは 西巻顕子です。

 

今日は3月6日

二十四節気七十二候では、今日から啓蟄 初候蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)。

 

まさに三寒四温という言葉がぴったりの今日この頃ですが

春は着実に近づいて来ていますね。

 

 

先日美濃焼についてのブログをアップしました。
土岐・多治見・瑞浪に多く点在する美濃焼の工房は地域や工場によって様々な特徴がありますが、

今回は美濃焼の特徴やルーツについて書いて見ようと思います。

 

 

室町〜安土桃山時代に黄金期を迎えた美濃焼。

江戸時代以降になると人口の多い江戸の民衆向けの器を作るようになっていきます。

これが現在、日本一の生産量を誇る美濃焼のルーツとなっています。

 

訪れたのは8月中旬の猛暑日。

滋賀県の多治見・土岐地方は日本で一番暑い街と知られていて、その日の気温は35度程でしたが、窯元さんに言わせれば、それでもまだ涼しい方だったとか・・・

そんな中、熱風が立ち籠る窯の傍で作り手の方々は手を休める事なく黙々と作業を続けます。

まさに、職人魂を感じる一瞬ですね。

 

 

美濃の地は良質な陶土に恵まれた土地で、かつて平安時代には、陶器を税として納めていたほどです。

 

戦国時代には、織田信長を筆頭に茶道具などの焼き物を「名物」として、城や国以上の価値を持つ物もあったのだとか・・・

 

本能寺で信長が倒れた際には、同時に数百億円相当の「名物」と共に散ったと言われています。今では考えられない価値観ですが、昔の人の美意識と贅沢を楽しむ心の優雅さには、

ロマンを感じてしまいます。

 

 

〜日常暮らしのマストアイテム美濃焼〜

 

江戸時代以降、美濃焼は庶民向けに茶碗や湯呑などの日常品を多く焼くようになっていきます。そして外食文化の発展もあり、江戸の庶民の間では、お酒を楽しむ人が増え、徳利(とっくり)の需要が増え始めます。

美濃では徳利を作る窯元が増えて行き、徳利の大産地にもなって行きました。

 

江戸後期になると、食器に限らず植木鉢などの日用品も次々と焼かれるようになり、美濃焼の窯元は大盛期を迎えます。

 

そんな背景から、今でも日常的に使う食器が美濃焼である可能性はかなり高く

美濃焼は、その時代の人々の生活に寄り添い、生活を豊かにする物を焼き続けてきました。

そしてそれこそが美濃焼のDNAとなって今もそれが受け継がれているのです。

 

今回尋ねた窯元さんも、そんな美濃焼のルーツが見事に受け継がれていて、

織部や黄瀬戸などの伝統的な器をはじめ

それを現代の要望に進化させたカラーヴァリエーションやフォルム違いの器など

モダンでクラシックな器に溢れる工房では、作家達が日々新しいデザインや技法に挑戦し続けています。

 

 

私達の食器棚の中にも必ず一つは美濃焼があるのではないでしょうか。

そんなDaily使いの王様、それが美濃焼。

是非、多治見や土岐の「窯元」巡りに出かけて、自分だけの唯一無二の美濃焼を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

朱のスクエア皿→http://www.antennart.jp/?pid=97572037

朱の切立鉢→http://www.antennart.jp/?pid=97572545

こちらも美濃焼です。

 

 

世界に誇る伝統と革新の美濃焼
2018.02.22

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こんにちは、西巻顕子です。

飲食店さまの器コンサルタントをしていると

かなりの確率で

割れにくい、

コストパフォーマンスが高い 

この二つを最大限に要求されます。

そんな時、とっても頼もしい存在は美濃焼です。

 

 

 

1300年の歴史を持つ美濃焼

その背景は「クラシカルな技術」と「トレンドに合わせた柔軟さ」が共存する懐の深さが鍵。

 

伝統を守りつつ時代をリベラルに受け入れ、

フォーマルからカジュアルまで全てをカバーする美濃焼きの魅力をご紹介したいと思います。

 

朝鮮唐津兜鉢 http://www.antennart.jp/?pid=123544649

 

「六古窯」の一つである美濃焼は、日本でも陶器生産量ナンバーワンの「やきもの」の大産地。

岐阜県の多治見市・土岐市・瑞浪市などで焼かれてた器を「美濃焼」と呼びます。

 

閉鎖的なイメージをもつ「やきもの」の世界ですが

美濃焼はその長い歴史ゆえ多くの土や技法が残っており

自由な作風の若手作家が多く活躍し、その環境が整っている事も大きな魅力の一つ。

 

例えば、有田焼だと白い磁器に青の染付、備前焼だと焼締、といったようにすぐにイメージを思いつく方も多いと思います。

しかし美濃焼は、「桃山陶」と呼ばれる茶の湯などに使われる伝統的で華やかな物を筆頭に、時代に合わせたモダンな洋食器や作家さんのオリジナリティーで作られる物など、その作風は実に様々。

一見しただけでは美濃焼と分からない物も多くあるのが特徴です。

 

 

 

作風やバリエーションを考えると日本でも随一。

器ラヴァーにとっては、ワン&オンリーに出会える宝の宝庫と言えるでしょう。

 

 

〜麗しき「織部グリーン」〜

 

少し歴史を遡ります。

美濃焼が最も脚光を浴びたのは、室町〜安土桃山時代の事。

華やかな桃山文化と茶の湯の流行と共に、美濃焼は独自の創造性を発揮します。

中でも、古田織部(ふるたおりべ)は、「織部焼」や「織部釉」に名を残す、日本の焼物界においての革命的存在。

信長・秀吉・家康に仕えた戦国武将でもありました。

今で言うならば、政治家でありながら人気気鋭アートディレクター。

自ら作陶することはなく、陶工達に自分のアイデアを次々と作らせました。

 

ねずみ十草五寸ボウル http://www.antennart.jp/?pid=125480154

 

 

千利休に「わび茶」を学び、利休の思う静寂の美とは対照的に、自由奔放・独創的な美意識で、ゆがみやヒビも自然の装飾美として受け入れ高く評価したことでも知られます。

 

「織部釉」の中でも最も有名なのが「緑」

古田織部が、若葉や自然を象徴する「緑青色」を器に再現しようと、ここ美濃の地で作らせたカラーです。

切立鉢http://www.antennart.jp/?pid=96087459

 

 

 

自然に溶け込む絶妙な色合いで

日本の伝統色の中でも「織部」という名の「緑」が登録されています。

 

織部は、へうげもの(風変りなもの、ひょうきんなもの)を好み

あえて不均等なゆがみや、風変わりで幾何学的な絵付けを次々と生み出し

「やきもの」の歴史に新たな美意識をもたらしました。

 

今でも「織部」の焼物は多く焼かれていて、多治見や土岐などの窯元やギャラリーを訪れると、多くの織部焼を見つける事が出来る。

自分好みの織部を見つけてみるのもまた、乙な楽しみですね。

有田紀行2016/7 その2
2016.09.25

こんにちは、スタッフ小松です。

有田紀行の続きです。





佐賀県立九州陶磁文化館

有田焼や伊万里焼の磁器、唐津焼の陶器をはじめとした肥前の陶磁器を中心に、九州各地の陶磁器の名品を収蔵展示する陶磁ミュージアムです。
有田 伊万里の歴史についても詳しい展示があり、とても勉強になりました。



蒲原コレクション








蒲原権(かんばらはかる)氏(1896〜1987)
有田の旅館の息子として生まれ、長崎大学卒業後三井物産入社。その間に陶磁器についての研究を始め、三井物産退社後も、有田に国際的な陶磁美術館が建設されることを構想し、ヨーロッパ各地で古伊万里を収集。有田町歴史民俗資料館が設立されるのを機に、コレクションを有田町に寄贈。






圧巻の金蘭手のコレクションに、
暫し時を忘れて見いってしまいました。





この器たちはそれぞれどんな人生(器生?)を送ってきたのでしょうか?



日本の有田の職人さんの手で産み出され、船に乗ってヨーロッパへ。
ヨーロッパではどんな人たちの手を渡り歩いたのでしょうか?
そして、ある日蒲原さんの目に止まり、また有田の地に戻ってきた。



生まれたーと思ったらいきなり船に乗せられ、何か月もの船旅の間には、大波の嵐の日もあったでしょう。

長い厳しい船旅を終えて、ヨーロッパに着いたと思ったら、
勝手にイニシャル入れられたり、取っ手を付けられたりで
冗談じゃないぜ!ってびっくりですよね。
でもいつしかそのイニシャルや取っ手もしっくりきて。。
ヨーロッパの風土にもなじみ。。
それが、まさか日本にまた戻ることになろうとは!





逆に
この器それぞれに関わった人たちも、
手に入れたときの気持ちや
これを使ってお食事やお茶を楽しんだ時間、
手放さなければならなくなったときの思い……
この器を介してのそれぞれの人生があったでしょうね。




あれ?
わたし変な人?



いえいえ、300年以上の年月を生きてきた器たちです。
それらを目の前にしてるとね、
そんなロマンを感じてしまいますって。


どうぞ一度訪ねて見てください(*^^*)




つづく





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参加申込お待ちしております!

有田紀行2016/7 その1
2016.09.20

こんばんは、スタッフ小松です。


もう随分前のことになってしまいましたが、七月末に有田に行って参りました。


今回ご縁をいただいた有田焼・波佐見焼・伊万里鍋島焼のたくさんの窯元さんのこと、
焼き物の歴史とコレクションの宝庫「佐賀県立九州陶磁文化館」
有田焼の祖とも言える李三平(りさんぺい)が白磁の石を初めて見つけた泉山(いずみやま)、、、
そしてそして、美味しい食べ物のこと
……etc


blogのネタが山ほどあるのに、
西巻小松、どっちが書くんだ?!
と、牽制しあったわけでは消してありませんが、気付けば二ヶ月放置状態┐(-。-;)┌


ここで、よいしょ!と腰を上げ……
というか、薄れつつある記憶もたどり寄せながら、
少しづつblogアップしていきたいと思います。


(あ〜〜、宣言してしまった!!(>_<)(>_<)
ご存知のように、わたしのblog原稿は超きまぐれ!
このように連載宣言してしまって大丈夫だろうか?めちゃくちゃ不安。。
一回で終わったらどうしよー(-_-;) )



という不安をかかえつつ。。


〈有田紀行 2016/7 その1〉
はじまり、はじまり〜〜です(*^^*)


今回の有田は、熊本大震災で被害を負った九州を応援するための九州ふっこう割を利用して行って参りました。
このふっこう割、現在第二期が発売中。

有田焼創業400年を迎えた有田は、人間国宝など一流の陶芸家の手による器で佐賀の食材を味わう体験型施設「USEAM ARITA」や
「人間国宝と三右衛門展」など、
今年限りのイベントが満載です。

みなさまもこの機会に、九州支援をしながらお得に、有田を訪ねてみられてはいかがですか?

もちろん、有田だけでなく九州全域の旅行に利用できますよ。



有田の方が利用される空港は長崎空港か福岡空港だそうで、佐賀空港はほとんど使わないんだそうです。
(自県より隣県の空港の方が近い!)
なのですが、このふっこう割のシステム上、宿泊と到着空港が同じでなければならなかったため、
今回は佐賀空港からの九州上陸となりました。


有田までは車で一時間以上かかることになりましたが、これがなかなか楽しいドライブでした。



佐賀平野
写真がいまいちで美しさが伝わりませんが(^^;

山がない、ビルがない、
前後左右一面に広がる田んぼの中を
まっすぐ走る道路。
稲はきれいな緑色の季節!
ほーんとに気持ちよかったです。



そして、向かった先は。。。
どんな窯元?







嬉野温泉和多屋別荘 和食処利久さん。


すいませーん。
まずはお昼ごはんでございます〜〜(^^;


嬉野温泉の名物は、温泉水で煮る湯豆腐だそうです。







「温泉湯豆腐御膳」は、豆乳と湯葉のお刺身からスタート。
新鮮豆乳は、、、感動もの!




とろっとろの湯豆腐も美味!

(しかし、ここで素朴な疑問。なんで漆?
ま、割れないからっていうことでしょうが、ここは嬉野とはいえ、やはり有田焼使った方がいいんじゃないかなー)




ですが、

ですが、


私がいちばん感動したのはお米!
ごはんがものすごく美味しい!


見てください!
そのおいしそうなごはんの画像を!



艶ややかに光る白米の画像が……







ない。。。

m(__)mm(__)mm(__)m




先程通ってきた田園の美しさと相まって、
わたしの長い人生で一番と言っていい位の

「おいしいお米に感動!!!」

で始まった有田の旅でございました。


つづく。。。(次回未定)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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輪島再訪〜漆の旅〜
2016.02.22

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こんにちは、西巻顕子です。

今年も輪島へ行って参りました。
昨年の2月に初めて輪島を訪れて以来、その魅力にすっかり取りつかれてしまい
今年もまた、輪島を思いっきり堪能してきました。
去年の模様はこちらの過去ブログより♪

この一年、私なりに勉強し考え、輪島塗の商品をなんとか当社で扱えないかと検討していました。
私に「輪島塗」を扱う資格があるのか?
私に「輪島塗」を販売するだけの知識や品格があるのか?

実に120以上もの工程を、何人もの職人さんの手を渡り
多くの時間と最大限の技を駆使して作られる輪島塗。
だからこそ、決して安価では買う事のできない、日本が世界に誇る伝統工芸です。






輪島塗は、かなりざっくり大きく分けて3工程の職人さんの手を渡り歩きます。
本体の木地を作る人→漆を塗る人→加飾(沈金や蒔絵)をする人
細かく言えば、もっと多くの専門の職人さんが存在するのですが、
その全ての工程を把握するのにはまだまだ勉強が必要です。
そして、その工程管理と全体のプロデュースをするのが、塗師屋さん。
今年もまた、4つの塗師屋さんと、蒔絵沈金の職人さん、そして女将さん達との交流を深めてきました。

去年初めて各工房を訪れた時は、ただただ感動で胸がいっぱい。
見るもの聞く事全てに感激し、私にとって「輪島塗」は憧れの器となりました。
あれから1年、私なりに沢山の漆器に触れ、輪島以外の他の産地にも出向いて勉強してきました。



沈金の職人さんのデモストレーション。
沈金は、「ノミ」という道具で漆の表面に傷を付けて絵柄を書いていきます。
その絵柄に漆を塗り、その上から金粉や金箔を貼りつける加飾技。つまり漆が接着剤となるのです。

最低でも7年の修行が必要な技です。
定規やパソコンを使わなくとも正確な紋様を書き、全て同じ深さで彫るその技術。
自然と同じく、人の手や頭の記憶によって馴染んだ技は何者にも勝ると心底思います。



何度も何度も同じ事を言ってしまいますが、私はこの仕事をさせて頂いている事に本当に感謝しています。
「輪島塗」に限らず、陶芸家の方々はじめ、様々な職人さんや伝統工芸士の方々の素晴らしい作品を扱わせて頂く幸せ。
そして、一から物を作り上げる職人さんには、到底敵わないとも思っています。
(別に戦っているワケではありませんが・・・笑)

なので私達が出来る事は、テーブルコーディネートや食空間デザインを通し
その職人さんの技をいかに上手に伝えていくか、いかに多くの人に広めていくか、それに尽きると思っています。

私に輪島塗を扱う資格や品格があるか?ないか?は別として
AntennArt(アンテナート)でも、いよいよ輪島塗のお取扱いをさせて頂く事となりました。
今回の旅の最大目的の一つでもありました。

当社が自信を持ってお勧めする、素晴らしい「輪島塗」
順次ご紹介させて頂きます。

また、セミナーや教室でも「輪島塗」の登場頻度が増えていくと思います。
是非、実際に手に取って触れて頂きたいと思っていますので
ご参加、心よりお待ちしております。














 
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AntennArt(アンテナート)で取り扱う器は、テーブルコーディネーターがセレクトした、和食器を中心に、普段使いの和食器や、特別な時の器、
ホームパーティ等で参考になる、テーブルコーディネートをしやすい器の使い方や、和食器の利用法をお伝えしております。
日本の伝統工芸品をテーブルコーディネートという手段で、応援し、伝統的な和食文化を残し伝える事を目的に運営しております。

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